コハクとイブキが毎年秋にはお世話になる柿の木に、ヒヨドリと思われる鳥の雛が来ていました。
肉眼ではわかりにくかったのですが、ビデオカメラのズームで見たら、産毛の残る今年生まれた若鳥です。
成鳥だとなかなかここまで近くに寄って写せることはありません。
巣立ちの時期なのか、巣から落ちたのでしょうか。
それともカラスに巣を襲われて逃げて来た?
そんな事もするカラスではありますが、カラスも卵を生んで育てます。
その巣を守ろうとするのは他の鳥と同じで、この時も偶然ですが、鳶から巣を守ろうとする夫婦(多分)のカラスの行動を写せました。
以前から見つけてあったカラスの巣に近づいた一羽のトビを二羽のカラスが一生懸命巣から遠ざけようと攻撃しています。
時々トビも反撃に出ますが、トビよりも小型のカラスの方が機敏にかわします。
(下のYouTubeに動画があります。)
そんな事には目もくれず、ひたすらお友達に甘えるコハクとイブキ。
自然界の生存競争を知らずに暮らす事の出来るペットの犬。
一方、生きるか死ぬかの瀬戸際の争いを常にしながら暮らす野生動物。
どちらが幸せなのでしょうか。
オーストラリアには「キバタン」と呼ばれる賢い大型のオウムが居ます。
ナウシカに出て来るオームではありません。
とても人になつくので、昔から日本でもペットとして飼育されてきました。
自然界でも20年以上生きるようですが、人がペットとして飼育すると倍以上生きる事も多いそうです。
カラスの寿命が何年あるかは知りませんが、もし人と暮らせば自然界よりも長い期間生きるのでしょう。
そして、その長く暮らす時間はカラスにとって幸せなのでしょうか。
キバタンも人と仲良く暮らせる賢い鳥です。
人と良い関係を築ければ長生きも悪いものではないとは思います。
カラスも賢くて人と暮らせばキバタンと同じように良くなつき、悪くない生活もできると思います。
自然界で多くの生き物に用心しながら、しかも厳しい環境で生物として本来の生き方を全うするのと、人と暮らし栄養価の高い食べ物を食べて、快適な環境で長生きすることとどちらが幸せなのかを考えさせられることが、コハクとイブキを見ていても思う事があります。
私には結論は出ていません。
(野生のカラスやヒヨドリを捕獲や保護すること、育てる事は鳥獣保護法で禁止されています)
里山の風景をゆっくり見てください。 ↓ ↓ ↓