罪悪感と満足感。 掛けがえのない無い時間と思い出。
2016年6月28日生まれのボリスブランがやって来て4年以上の歳月が流れ、コハクとイブキ、私も4歳年齢が増えました。
そして今朝、2016年に8羽やって来たボリスブランの最後の婆様(老鶏)と呼ばれて皆様に可愛がられた子が亡くなりました。
少し前から元気が無かったり、回復したりを繰り返してきましたが、19日の夜は少し元気だったのと、気温も高そうなので 彼女が好きな産室に入っているのを確認してそのままにして私は帰宅しました。
翌朝、女子寮(鶏小屋)へ見に行くと産室で婆様は動かなくなっています。
この時はまだ長い呼吸を時々していましたが、箱に入れて事務所へ運ぼうと車に乗せた頃に呼吸しなくなりました。
最後の最後を共に居られた事は良かったと思う反面、昨夜のうちに連れて帰っておけば少しは生き長らえたかも知れないともも思います。
それとも長く暮らした女子寮の方が安心で落ち着く?
この日の朝は人間が既に失った野生の能力を見た気がしました。
朝の通勤時ですが、コハクとイブキの様子を見ていて、事務所に近づくにつれ両名が大人しくなり伏せて動かなくなりました。
その頃の婆様(老鶏)は最後の力を振り絞って息をしていたことでしょう。
ひょっとしたら私に会うまで?
それとも仲の良かったコハクとイブキに最後に会うため?
沈んだ婆様の気持ちも読み取る力がコハクとイブキにもあるような気がしました。
長年にわたり、2016年生まれのボリスブラウン8羽を可愛がっていただいた皆様には感謝いたします。
皆様から頂いた魚肉ソーセージで彼女たちは毎日美味しい思いをしたことでしょう。
世の中に生まれ出るボリスブラウンの大半は採卵鶏として養鶏場で飼育され、魚肉ソーセージや竹輪など食べる事無く配合飼料を食べ続け、赤玉と呼ばれる卵をほぼ毎日約二年間生み続けます。
そして産卵率が下がり始める2歳ころには食肉に加工されるそうです。
それに比べれば女子寮で暮らしたボリスブラウン達8羽は、長く生きたし 畑で蛙を追いかけたりバッタを捕まえ、ミミズを掘り出して食べてました。
養鶏場で暮らす鶏には一度も経験できない事です。
生き物を飼う事の嬉しさと残念さを思う一日になりました。
今の女子寮(鶏小屋)には、昨年6月生まれのボリスブラウンが5羽暮らしています。
5羽全部が元気で婆様の4歳半を超えられるように出来れば嬉しいですが・・・ 色々な事故も起こりえるし、病気も考えられます。
これからも残された5羽のレディナーズの事も宜しくお願いします。
先日亡くなった婆様と今日は一緒に止まり木に居る気がします。
それとも女子寮には未練が無くなり、8羽揃って切畑の空を飛び回っているのでしょうか。
2020年8月の里山の風景 元気な婆様(老鶏)2羽とまだヒヨコの5羽