『この動画の概要欄は下記動画から続く後編です。
時間があれば前編の下記動画の概要欄も合わせて読んでみてください。』
前編の概要欄に書いた内容をこちらにも転載しておきますね。
『ビスは昨年もヒグラシの声を聴きながら夏を過ごしてました。
ビスにとってヒグラシの声はどんなイメージでしょう。
暑い夏に聞くヒグラシは朝夕と雨の降る前に曇って来た時の雨の合図にもなります。
今日からは8月が始まります。
私達が住む大阪府の北の端に位置する豊能町切畑は、標高が400メートルほどある地域もあり、例年はお盆を迎える頃には秋の気配も感じられるようになります。
特に夜間は気温が下がり心地良い散歩が出来るようになります。
昨年の8月はビスにとっては2回目の出産に向けて準備をしていた頃で、遠方より彼氏のジャッ君に来てもらい、ビスとの相性を確かめていた頃です。
その時のジャッ君とビスの恋は実らずに終わりましたが、今から思えばこの結果も良い方へ導いてくれた何かの力が働いたと今では感じています。
本来は2022年の夏にはビスを交配する予定は無かったのですが、ビスをお借りしている実家のブリーダー様のご都合で急遽交配することになり、翌年(2023年)春の本部展(サクラアニュアルショー2023)を目指して体作りをしていたビスと私には少し残念な気持ちでした。
でもビスの彼氏は私が8年前から憧れを持って見ていた格好いいジャッ君です。
ジャッ君とビスの子供を見てみたい気持ちも当然あり、決まってからは全面的に協力させていただきました。
でもどんな理由でなのか分かりませんが、結果は空振り。
ビスは30日を過ぎた超音波エコーでも診察で残念宣告を受けました。
妊娠させるつもりで色々動き回っていたので、本当に残念でした。
でもそれは又半年後に来る発情迄はビスが我が家にて暮らせる事が決まった事にもなり、再び春のサクラアニュアルショー2023と次回の交配を目指して心身ともに良い状態に作る気持ちに切り替えました。
それでも中途半端だったのは8月の交配で失敗して次の交配?
「2月じゃん。」
「4月の2日に開催されるサクラアニュアルショー、出れる?」
少し前に虹の橋に旅立ったコハクはヒートの1年に2回は無く、1.5回から1.7回でした。
ビスはほぼ1年に2回発情が来るようです。
2月の半ばから末?
サクラアニュアルショーの申し込みは1月。
2月に交配して妊娠すれば概ね63日後に子供たちは生まれるはずです。
「生まれるなら4月の半ばか~?」
4月2日のサクラアニュアルショーは無理かもしれないな。
それなら潔く諦めるのが普通のハンドラーさんやブリーダーさんです。
実際に過去に何度もそんな場面に遭遇してきました。 そして大半の方たちはサクラアニュアルショーへの参加を諦めて、1月の申し込みを止めて交配へ全力を注ぎます。
でも妊娠しない事も多いんですよね。
妊娠もしていないし、1年に1度のお祭り騒ぎのサクラアニュアルショー(本部展)に参加もできない。
これは面白い事ではありません。
私はビスの実家のお母さんと相談し、ビスのエントリーを決めました。
妊娠していて体形が崩れて参加できる状態でなくても、それはそれで満足です。
「妊娠してしもたから出されへんわ」って笑って話せるじゃないですか。
万が一妊娠して居なかったら、張り切ってサクラアニュアルショーを走れます。』
上の前編からの続き
↓
結果は妊娠もしていて8頭の子供達のお母さんになったビスですが、サクラアニュアルショーもチャンピオンクラスを堂々と走り切り、19頭の日本を代表するゴールデンレトリバーの中で見事1番も勝ち取りました。
実はこの時3月末に獣医さんに行き、触診ではありますが妊娠しているかどうかをお聞きしました。
そしたらかなり長い時間お腹を触り「多分妊娠していると思うけどな~」 と言う感じでした。
なので4月2日のサクラアニュアルショーにも参加しようと思いましたが、もしも妊娠しているなら出来るだけ無駄に疲れさせたくないので、シャンプーとリンスはやめにしました。
風呂そのものに入れるのを中止にして、体力温存。
車での長距離の移動も気にはなりますが、これは普段から毎日車に乗って慣れているのと、留守番の方がストレスになると判断しました。
サクラアニュアルショーの会場にはジャック君とビスとの交配の時にお手伝いしてくださった訓練士さんが来ていて、ビスのお腹に子供がいるか「審査」してくれました。
この時も私が連れて行った獣医さんと同じく「妊娠しているような気がするがな」と言った診断でした。
外見上そんなに違和感のある状態ではなく、普通に走れるのでショーへの参加も決めました。
最初の話に戻りますが、もしも8月の交配でビスが妊娠して居れば、2023年4月のショーには参加しなかったはずです。
8月末に交配して10月末か11月初旬に出産。
12月の末か1月の頭まで子育てをするビスが4月にサクラアニュアルショーの会場をベストな状態で走ることは不可能です。
現に4月26日に8頭の母親になったビスですが、8月1日現在まだまだ痩せ細りコートも抜けボロボロです。
そう思うと昨年8月に妊娠せずに1回先延ばしにしてくれて、サクラアニュアルショーにも参加して1席をとり、しかも妊娠もしていた。
まるで誰かがこの筋書きを描いて導いてくれたのではないかと思うほどです。
そこで思い出すのは・・・・ ビスが段々畑の一番上で、嬉しそうに空?雲?を見てニコニコ笑いかけながら動き回りました。
そこには特に電線に鳥が居たわけでもなく、普段と変わった事は何もありませんでした。
↓
この時私は不思議に思いながらも、きっと昨年6月に虹の橋の袂へ旅立ったイブキがビスに会いに来ていたんだと思っていました。
今も思っています。
ビスはそれ以前もそれ以降も上を見てあんな嬉しそうに動き回った事は1度もありません。
そして不思議な事がもう一つ。
実はビスが上を向いて笑っていた同じ日の夕方、時報音楽が流れるはるか前の時間帯にビスが遠吠えをしていました。
↓
この時は特にイブキに結び付ける要因はありませんでしたが、不思議に思うビスの遠吠えでした。
ビスは午後5時の時報音楽の「ふるさと」が聞こえてくると、曲に合わせて遠吠えをして歌います。
それ以外にも救急車のサイレンでも時々遠吠えします。
そんな時は遠吠えを聞いてから事務所を出れば救急車のサイレンが聞こえています。
この時は聞き耳を立てても聞こえませんでした。
その時は何だろう?程度にしか考えませんでしたが、畑でのビスの行動と合わせると不思議な事の前兆だったかもしれません。
ビスは4月12日に実家へ帰り、4月26日に出産しました。
その知らせを聞いた2日後にコハクが14歳で旅立ちます。
なんだかコハクはビスが生んだことを確認してから安心して旅立ったような気がしてなりません。
私はコハクが元気なら生まれたらすぐにビスの実家の神奈川県へビスとその子供たちに逢いに行くつもりでした。
でも生まれた知らせを聞いた時は既にコハクは長距離の移動が出来る体力も無く、私は神奈川県へ行くことはあきらめてました。
これは嫌々ではなくコハクが行けないなら仕方が無いと全然気にならなかったのに、コハクが自分で身を引いたのかと心配になります。
もっともっと介護もしたかったしビスの子供達にも会わせてあげたかった。
それはコハクの弟のイブキの孫になるのですから。
コハクにイブキの孫たちを合わせてあげられなかったことは残念ですが、コハクには私と妻で「ビスが8頭のお母さんになったよ、ビスも子供達も全員元気だよ」と伝えました。
その二日後にコハクは旅立ち6月20日にビスとイロハがトワ君と共に帰って来た時にはコハクは居ませんでした。
でもお見送りはビスの孫のアンジーがしっかり最後まで付きあってくれました。
アンジーはコハクが最後に共に暮らした子になりました。
男の子のトワ君は車に乗ると私の左肩に顔を置いてきます。
その頭を私が手のひらで包むように撫でるとコートの感じと頭のはり具合がイブキを思い出させます。
イロハは背中のコートにうねりが出て来て色合いと言い、コハクの子供の頃のようです。
ビスと共に6月20日に我が家に来たトワ君とイロハは来た当時はトワ君5.4キロ。
イロハは5.1キロでした。
7月末現在、トワ君13.4キロ、イロハ12.7キロまで成長しました。
水遊びして濡れているイロハ(左)とトワ君(右)
イブキとコハクも空の上から元気になった私や妻を見て安心してくれているはずです。
今回の一連の出来事は一つ一つを見れば特に不思議な事ではありませんが、併せて考えると不思議な出来事に私は思えてきます。
コハクとイブキは今は姿は見えなくなってしまいましたが、私達が思い出す度虹の橋の袂でその思いを受けてくれていると信じています。
いつか私が虹の橋へ行った時に全員が迎えてくれるでしょうか。
最初のモカやエルフは待遇が悪かったと怒っているかもしれません。
その時は素直にごめんなさいと謝り、生のお肉でも食べてもらいましょう。
そうすればきっと「冗談だよ」と笑ってくれそうな気がします。
あっ!
私は生のお肉を届けられない?
https://youtu.be/vXmg0Di1LBU キャッシブウイナー
里山の風景
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